赤ちゃんとの長距離移動はいつから可能?
赤ちゃんが生まれてから初めての大型連休やお盆、年末年始をどこか遠くで過ごしたいと考えているママパパも多いはず。
そもそも、赤ちゃんはどのくらいの月齢から長距離移動ができるようになるのでしょうか?移動手段別にみていきましょう。
車なら首がすわるころからが安心
赤ちゃんとの車での長距離移動は、首がすわる生後3~4か月ごろが安全。
チャイルドシートのなかには新生児から乗れるタイプのものもありますが、やはり長時間シートベルトをしめて同じ姿勢で移動するのは、生後間もない赤ちゃんにとっては負担が大きいものです。
首すわりを目安に、車での長距離移動の計画を立てるとよいでしょう。
電車・新幹線なら新生児期から可能
電車や新幹線に赤ちゃんを乗せる場合、明確な時期の決まりはなく、新生児期から乗せることが可能です。
しかし、生後間もない赤ちゃんとの電車や新幹線での長時間移動は、やはり親にも子にも負担が。できるなら生後1~2か月がたったころにデビューするのが無難といえます。
座席でずっと横抱っこするのも大変ですし、抱っこ紐も長時間使用はおすすめできません。
クーファンなどに赤ちゃんを寝かせて一緒に乗車するのが、ママにとっても負担が少ないかもしれません。
飛行機なら生後8日が過ぎてから
飛行機は、一般的に「生後8日が過ぎてから大人と一緒に搭乗できる」とされています。
しかし、こちらも生後間もない赤ちゃんは授乳やおむつ交換の頻度も多く、飛行機での移動は負担がかかることも。
遠方の実家で里帰り出産しています。早めにパパのところに帰りたいのですが…
里帰り出産から家に帰るなど、どうしても早めに飛行機に乗る必要がある場合は、生後1か月の健診後を目安に計画を立ててみましょう。
車での長距離移動のポイントやおすすめの持ち物
赤ちゃんとの長距離移動で気を付けるポイントはなんですか?
続いては、それぞれの移動手段別に、赤ちゃんとの長距離移動で注意しておきたいポイントや、持っておくと安心な持ち物などを紹介します!
まずは【車での長距離移動】について。赤ちゃんと快適なドライブを楽しむために何に気をつければいいのでしょうか?
月齢に合ったチャイルドシートを用意する
赤ちゃんとの車での移動で欠かせないのがチャイルドシート。今の赤ちゃんの月齢に合ったタイプのものを使いましょう。
対象年齢に幅があるものは、シートベルトの長さなどで調整可能なので、赤ちゃんにしっかりフィットするように装着するのが◎。
最初は装着に手間取ることも考えられますので、実際に出発する前にチャイルドシートの使い方をぬいぐるみなどを使って練習しておくと、お出かけ当日にスムーズに出発できるかもしれませんよ。
こまめに休憩をとる
車での移動中は、こまめに休憩をとりましょう。
赤ちゃんは乗車中、チャイルドシートの中で身動きが取れません。ずっと同じ姿勢でいるのは大人でも辛いですよね。
安全運転を心がけるためにも、こまめに休憩をとり、赤ちゃんもたまには車の外に出して外の空気を吸わせてあげるとリフレッシュできそうですね。
サービスエリアの情報を集めておくと◎
移動するコース上にある、パーキングエリアや道の駅などの情報を事前に集めておくと便利。
たとえば、駐車スペースが多いところや、授乳室やおむつ交換ができるサービスエリアなどを事前に把握しておくと道中も安心ですね。
しかし、車移動は渋滞などのリスクも。
時間通りに目的の場所までたどり着けないパターンも想定して、おむつ替えシートや授乳ケープなども持参していくのがおすすめですよ。
車での長距離移動に欠かせない持ち物は?
車での移動に持っておきたい持ち物リストはこちら。通常のお出かけや旅行セットにプラスして以下のものも準備すると便利ですよ。
・授乳ケープ、粉ミルク、お湯や湯冷ましを入れた水筒
・ブランケット
・音の出るおもちゃ
車の中でのおむつ交換や授乳も考え、必要なものを準備しましょう。
ミルクで授乳する場合は、お湯と湯冷ましそれぞれを水筒に入れて持って行くと、ミルク作りがスムーズです。
車移動のメリットは、ほかの人の目を気にしないで過ごせること。
音楽や音の出るおもちゃで、赤ちゃんも楽しくにぎやかなドライブにしましょう。
電車・新幹線での長距離移動のポイントやおすすめの持ち物
続いては、【電車・新幹線での長距離移動】の注意点などを確認しましょう。
主に長距離移動で使われる特急電車や新幹線での過ごし方についてお伝えしていきたいと思います。
座席はデッキ近くの指定席を予約する
指定席を予約する場合、可能であれば車両の一番前か後ろ、デッキに出やすい座席を確保しましょう。
赤ちゃんと一緒に乗る場合、途中でぐずったりおむつ交換したりと、こまめにデッキに移動する必要があるケースも。
そのたびに赤ちゃんと荷物を抱えて移動するのは大変ですよね。デッキそばの座席だと、スムーズにデッキへ避難できますよ。
さらに、一番前の席は広めのスペースをとっている車両も多く、そこに荷物を置けたり、後ろの席だと人の目が気になりにくく、泣いたらすぐに後方デッキへ避難できるメリットが。
どちらも、子連れ旅行にはありがたい場所なんです。
ベビーカーは折りたたんで指定の場所へ
新幹線の車内では、ベビーカーは折りたたんで座席の足元や荷物置き場に置いておきましょう。
電車ではベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま乗車しますが、新幹線では赤ちゃんをベビーカーからおろす必要があります。
コンパクトにたためるタイプのベビーカーだと、頭上の荷物収納スペースに置くことも可能ですが、ほかの乗客の迷惑にならないよう譲り合って使いましょう。
また、車両によっては「特大荷物コーナー」や「特大荷物スペース」といった、大型荷物専用のスペースを設けている場合も。
こちらは予約が必要なので、詳しくは乗車する鉄道会社のホームページで事前に確認するのがおすすめです。
多目的室があるか確認する
新幹線や特急電車のなかには、多目的室が設置されている場合も。
新幹線の多目的室でおっぱいをあげることは可能ですか?
多目的室は、体が不自由な人が優先的に使える場所なので、必ずしも子連れ親子が使えるとは限りません。
空いていれば授乳の際などに貸してもらえる可能性もあるので、実際使えるかは、当日乗務員に聞いてみましょう。
それぞれの鉄道会社のホームページなどで、事前に多目的室の有無などを確認しておくとスムーズですね。
車と違って、おむつ交換は車両内のトイレでおこない、授乳は基本的には座席で済ませられるよう準備をしていきましょう。
電車・新幹線での長距離移動に欠かせない持ち物は?
車移動と違って大荷物で移動するのが難しい公共交通機関での移動は、できるだけコンパクトに、必要なものをまとめて出かけるようにしましょう。
・授乳ケープ、粉ミルク、お湯や湯冷ましを入れた水筒
・持ち運び可能なおやつ
・絵本など音の出にくいおもちゃ
車内で赤ちゃんがぐずったとき、デッキであやす際に使える抱っこ紐(できればコンパクトに持ち運びできるタイプのもの)を持参しましょう。
また、ぼろぼろとこぼれにくいおやつで赤ちゃんのゴキゲンをとるのも◎。
ほかの乗客もいるので、あまり音が出ないタイプのおもちゃや、じっくり時間を使って遊べる絵本やパズルなどを持っておくと到着までの間時間稼ぎができるかもしれません。
飛行機での長距離移動のポイントやおすすめの持ち物
最後に、【飛行機での長距離移動】の注意点などを見てみましょう。
車や新幹線などと違い、飛行機は一度乗ると到着まで逃げ場がありません。また、機内で使いたいものを預かり荷物に混ぜてしまうとあとで取り出すことは不可能。
しっかり事前の準備を整え、万全の状態で搭乗するのがおすすめです。
授乳は座席でおこなう
飛行機のフライト中に授乳やおむつ交換はできますか?
多くの飛行機の機内には、授乳室はなく、またおむつ交換台もトイレ内の狭めのスペースでおこなうことがほとんどです。
できれば、搭乗前に空港で授乳やおむつ交換を済ませておくのがベスト。
また、フライトの時間を調整して、赤ちゃんが普段寝ている時間帯の飛行機に乗れるとママパパも安心ですね。
もし、タイミング的に機内で授乳する場合は、座席で授乳ケープなどを使って授乳しましょう。
ミルクの場合は、事前に赤ちゃん連れであることを伝えておくと機内でお湯などがもらえる場合もあります。
離陸のタイミングで授乳をすることで、自然と耳抜きができ、赤ちゃんにとってうれしい効果も期待できますね。
おむつ交換は座席から離れてもいい時間帯におこなうようにしてくださいね。
航空会社の子連れサービスをうまく活用する
航空会社によっては、赤ちゃん連れの乗客のためにさまざなサービスをしてくれるところも。
機内でのお湯やブランケットの貸し出し、優先搭乗のサービス、空港内でのベビーカーの貸し出しなど、会社によって内容は異なります。
赤ちゃん連れでのフライトは何かと大変なことも多いので、事前に確認して、使えるサービスは使ったほうが楽しい旅路になるかもしれませんよ。
ベビーカーは持ち込み不可、預けるのが基本
ベビーカーは、一般的なサイズのものは機内に持ち込むことができません。スーツケースなどと同様、預けてから搭乗手続きをおこなうようにしましょう。
空港内、搭乗するまでベビーカーを使用したい場合は、利用する航空会社に確認するのがおすすめ。
ベビーカーレンタルのサービスなどが充実しているところもありますよ。
また、最近では機内に持ち込めるタイプのスリムなベビーカーも登場しています!
ベビーカーを機内に持ち込む場合は、航空会社によって規定が異なるため、搭乗する前に事前に確認してから持って行くようにしましょう。
飛行機での長距離移動に欠かせない持ち物は?
機内に持ち込める荷物の大きさには限りがありますが、そのなかに赤ちゃんのぐずり対策で必要なものを詰め込まなくてはいけません。いつものお出かけセットに加えて、手元に用意しておくと便利な持ち物はこちら。
・授乳ケープ、粉ミルク
・新品おもちゃと慣れ親しんだおもちゃ
・スマホスタンド
搭乗時、抱っこ紐で座席に座りそのままシートベルトをすると、安心して離陸体勢がとれます。
赤ちゃんがぐずったときのために、おもちゃはいつものお気に入りおもちゃと新品のおもちゃを用意するのがおすすめ。
もちろん大きな音が鳴るおもちゃはNGですが、フライト中、できるだけ赤ちゃんを飽きさせないよう楽しめるものを準備しましょう。
それでもぐずったときは、最後の手段としてあらかじめダウンロードしておいた動画などをスマホで見せるのもアリかもしれません。
無理のない範囲で赤ちゃんとの長距離移動を楽しんで
赤ちゃんとの長距離移動は、楽しみな反面いろいろな調整や気遣いが必要になることも。
まずは赤ちゃんやママパパの体調面を最優先に考え、時間に余裕をもってできるだけ負担を減らせるプランを考えてみてください。
しっかりと準備をして、楽しい旅行になることを願っています!
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