A.吐き戻した直後の赤ちゃんの様子を確認しましょう。吐き戻したミルクの量・色・回数によっては病院を受診する必要も。
ご相談ありがとうございます。
1日に何回も、毎回授乳のたびに吐き戻していたら心配になる気持ちはよく分かります。
一番大切なのは赤ちゃんの様子です。吐き戻した直後の様子を観察しましょう。
1.吐く前と変わらず穏やかな呼吸を続けているか
吐き戻した際に、吐き戻したミルクが気道に詰まったり、肺の方へ入ってしまう可能性があります。万が一肺の方に入ってしまってもほとんどの場合はむせることで肺に入る前に吐き出すことができますが、吐き戻し直後は毎回必ず呼吸はちゃんとしているかどうかを確認しましょう。
2.吐き戻した量・色・回数
吐き戻したミルクの量が1口分くらいで、色もミルクの色で飲んだ直後に1回限りの場合は、溢乳(いつにゅう)と呼び、問題ないことが多いです。
繰り返し何度も、マーライオンのように大量に吹き出すような吐き戻しは嘔吐、もしくは吐乳といい、病気の可能性がありますので病院を受診してください。
量が少なくても、赤や茶色、黒などの血の色が混ざっていたり、黄緑色の胆汁が混ざっている場合も何か病気の可能性があります。病院受診をお願いいたします。
3.熱はないか、元気があるか
生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから胎盤を通して、また母乳を通して免疫をもらっているので胃腸炎や風邪をひく可能性はとても低いのですが、胃腸炎や風邪の咳によって誘発される吐き戻しもあります。
体温が38℃以上ではないか、吐き戻し以外の症状で排便回数がいつもより多くないか(下痢していないか)、咳や鼻水は出ていないか確認しましょう。
また、ずっとグズグズ機嫌が悪い、ずっと泣いていて特にお腹を触ると激しく泣く場合はお腹が痛い可能性があります。
赤ちゃんの下痢や腹痛は判断が難しいと思いますので、心配な時は病院に受診して医師に診察してもらいましょう。
4.長期的にみて、体重が増えているか
新生児の場合、生後2週間健診や1ヶ月健診などで体重を測る機会があると思いますので、そこでちゃんと体重が増えていることを確認してもらいましょう。
体重が増えているかどうかは数値だけではなく、頬がぽっちゃりしてきたり、手足・お腹周りが太くしっかりしてくる感覚でもわかります。生まれた直後や退院時と比べてどうかな?となんとなくでいいので意識して感じてみてください。
また、体重が増えているかわからなくて心配な場合は、病院や助産院の助産師さん、子育て支援センターの保健師さんなどにお気軽にご相談ください。
■回答してくれたのはこの方■
落合 このみ 先生
出張助産師として開業。世田谷区を中心に自宅へ訪問、もしくはオンラインにて、妊活・妊娠中・子育て相談など、さまざまな女性の悩みに寄り添っている。また、保育園での看護師勤務を経て国際モンテッソーリ教師としても働いている。
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