Q.子どもが離乳食を食べてくれない!解決策は?

今回のご相談
  • 最近離乳食を始めましたが、子どもが10倍がゆをべっと口から出してしまいます。無理にでも食べさせたほうがいいのでしょうか?
  • 1歳を過ぎたころから、突然離乳食を嫌がるようになりました。一口も食べてもらえないと、ついイライラ…。何かいい対処法はありますか?保育園ではどう対応しているのか知りたいです。

A.離乳食を食べない場合、年齢や月齢によって原因が異なることもありますが、まずは子どもの反応を観察します。

離乳初期~中期ごろ

離乳期に食事が進まない、口に入れたものをすぐに吐き出してしまう場合は、口腔過敏がある可能性があります。これはお子さまが生まれ持った反射のようなもので、感覚過敏の一種です。

成長とともにこの過敏性は徐々に薄れていくことが多いため、過度に心配する必要はありません。

月齢にあった形状(離乳食のやわらかさや大きさ)よりも、かたいものを好むお子さまもいたりするので、子どもの口の動きや飲みこむペースを見ることが大切です♪

離乳完了期ごろ

完了期のお子さまの場合、決まったものを食べてくれない場合は、無理に食べさせなくてOK。 

子どもには味覚の敏感期という時期があって、決まった食材を毒と判断してしまう時期があるのです。

この時期は今まで食べていたものでさえも全く食べてくれなくなったり、ケチャップをかけないと食べないなど、食へのこだわりが敏感になります。

この時期は、どう頑張っても難しい時期だと割り切って、そのほかの食べてくれるものを食べてもらいましょう♪

とはいえ、食べないからといって食事に取り入れなくなると、本当に嫌いな食べ物になってしまうので注意して!食べてくれなくても、そっと別皿に添えてみたり、両親が食事のときに、とってもおいしそうに食べて見せるのも効果的!

幼児食期(保育園での対応)

保育園の給食では、まず苦手な食べ物を少量に減らすことも行います。

子どもが答えられる年齢なら「どれぐらいなら食べられる?」と聞いて、その通りに減らします。この量はどれだけ少なくても大丈夫。野菜のサラダが食べられないなら、中に入っているコーンだけでもOKです。

一口でも食べられたら「食べられたね〜!おいしかったね!」と食べられたことをほめます。そうすると不思議なことに、苦手なものもパクパク食べてくれることも♪

もし食べられなくても大丈夫!いつか食べられるようになるので、あまり心配せずに見守りましょう。

あとは、食事の時間とは関係のないときに食べ物の絵本を見せて、食べる真似を子どもと一緒にやってみるのもオススメです。

おままごとでも、玉ねぎが苦手なお子さまであれば、ぬいぐるみを使って「ぶたくん玉ねぎが入ったハンバーグが大好きなんだって!一緒に作ろう!」といって遊んでみましょう。

「ぶたくん、とってもおいしいって喜んでるよ~作ってくれてありがとう!」「玉ねぎって甘いんだね~」とぶたくんになりきってみてください♪食事のときに、そのぶたくんが登場すると、みんな苦手な食べ物を食べてくれます。

離乳食を食べてくれないと、いろいろ心配になってしまうかもしれませんが、あまり焦らず、ゆったりとした気持ちで進めていけるといいですね。


■回答してくれたのはこの方■

阿部 亜梨紗 あべ ありさ 先生

Mlsa(メルサ)BB Nurseryschool代田園園長。保育士歴14年の経験を活かし、企業主導型保育園を運営。幼児教育も含め、これまで延べ500名ほどの子どもたちを担当し、子どもたちがよりよい環境で成長できる保育園を目指している。


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