A.乳児期であればアレルギー用ミルク、離乳期は必要量に応じて代替食品をうまく使いましょう。
ご質問ありがとうございます。どんどん大きくなっていく乳児期のお子さんにとって、カルシウムはとても大事な栄養素の1つです。
カルシウムが不足してしまうと骨がしっかり形成されない病気になってしまうこともあるので、しっかりとカルシウムを摂取するようにしましょう。
今回は、牛乳にアレルギーがあるお子さんが、どうやってほかの食品から大事なカルシウムを摂取すれば良いかをお話しようと思います。
乳児期
お子さんが牛乳アレルギーを発症した場合、乳児期であれば必ずアレルギー用のミルクを使用しましょう。
アレルギー用ミルクは種類によって乳蛋白の分解の程度が異なります。どの種類のミルクを使用すれば良いかはお子さまの乳アレルギーの重症度によって異なるため、主治医の先生と相談するようにしてください。
基本的には乳蛋白の分解が高度なミルクほど、アレルギー症状は出現しにくいですが、風味は失われてしまい、価格も割高になります。
幼児期~学童期
乳製品を除去した場合に欠乏しやすい栄養素といえばカルシウム。
カルシウムの摂取推奨量は1日あたり幼児期で400-600mg、学童期で600-800mgとされています。
牛乳は100mlにカルシウム100mg程度が含まれていますので、例として、カルシウム100mgが含有されている食材を紹介していきましょう。
現在の乳摂取量に応じて下記の食品を代替食品として使用してみてください。
・素干し桜エビ 5g
・豆乳 32ml
・豆腐 100g
・納豆 100g
・ひじき(乾燥) 7g
牛乳アレルギーでなくても、カルシウムは摂取するのが難しい栄養素です。
最近ではカルシウムが強化された子ども用のおやつや、豆乳、牛乳不使用のソーセージやコーンスープの素などの商品もあります。これらの食品を上手に利用するのもおすすめですよ。
■回答してくれたのはこの方■
濵野 翔 先生
杏林大学医学部卒。小児科医。アレルギーと呼吸器を専門とした小児科「ベスタこどもとアレルギーのクリニック」院長。
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