【オートミール】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

オーツ麦からできているオートミールは、以前は海外での朝食の定番といったイメージでした。栄養価が高く、調理の手間もあまりかからないことから、最近では日本でも人気が高まり、店頭でもよく見かけるようになりましたね。

ここでは、オートミールの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のオートミールはいつから食べさせていい?

オートミールは離乳初期5~6か月ごろから食べることができます。ただし、初期は粒感をなくすため、なめらかな状態に裏ごししたりすりつぶしたりするのが時間がかかることも。

ごはんやパンなど、ほかの炭水化物に慣れてきたころから始めたほうがよいでしょう。

オートミールの栄養は?

炭水化物に分類されるオートミールは、良質な植物性たんぱく質のほかカルシウムや鉄分も豊富。白米に比べて糖質が低いのも大きな特徴です。

また、食物繊維を多く含んでいるので、便秘改善の効果が期待されますが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあるので分量には注意して与えるようにしましょう。

オートミールの選び方は?

「ロールドオーツ」と呼ばれる、粒が大きいタイプよりも、「クイックオーツ」「インスタントオーツ」と呼ばれる、粒が細かく色が薄めのものが離乳食として調理しやすいです。

また、調理時間が短縮できるよう、最近では離乳食用にさらに細かく砕いたものや、鉄を加えた商品なども販売されています。離乳食の進捗状況に合ったタイプのものを選びましょう。

調理のポイント

深めの耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱を

大人は牛乳などでふやかしたオートミールをそのまま食べられますが、赤ちゃんに与える際には必ず加熱しましょう。電子レンジで加熱するのが便利ですが、オートミールに水分を加えチンするとふきこぼれる可能性があるので、深めの耐熱容器に入れるのが◎。

もし、作りおきで多めに作りたいときは、鍋で加熱するのがおすすめです。

バナナやかぼちゃなどの食材と混ぜても◎

栄養満点で離乳食にも取り入れやすいオートミールですが、粒感のある舌触りが苦手な赤ちゃんも。

そんなときは、バナナやかぼちゃなど、舌触りがなめらかで甘みのある食材と混ぜてみても◎。ごはんなどの主食とバランスよく与えていきましょう。

冷凍保存のコツは?

ペーストは製氷皿で冷凍するのが便利

初期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿に入れて冷凍保存すると便利です。

各時期別のオートミールの大きさの目安は?

離乳初期

水分を加えて加熱し、裏ごしまたはすり鉢ですりつぶしなめらかなペースト状にしたもの。

電子レンジ調理の場合、オートミールに対して水分量10倍を目安に。

離乳中期

水分を加えて加熱し、舌でつぶせる程度のかたさに。

電子レンジ調理の場合、オートミールに対して水分量7倍を目安に。

離乳後期

水分を加えて加熱し、歯ぐきで噛めるほどのかたさにしたもの。少し粒感が残っていても食べられるようであれば大丈夫です。

電子レンジ調理の場合、オートミールに対して水分量5倍を目安に。

離乳完了期

水分を加えて加熱し、舌でつぶせるかたさに。粒感が残っていても食べられるようであれば大丈夫です。

電子レンジ調理の場合、オートミールに対して水分量3倍を目安に加熱しましょう。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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