A.葉物野菜は葉の部分のみを長めに茹でる、魚は片栗粉を使い沸騰した湯の火を止めじっくり火を通しましょう。
葉物野菜や魚をペーストにするのは大変ですよね。ミキサーを使うにもある程度の量が必要で、1日1回食の赤ちゃんが1週間で食べきれる量ではありません。
今回はペーストの調理法についてお話しようと思います。
葉物野菜をペーストにするには
葉物野菜をペーストにするときはまず、葉先の部分を使うのですが、葉の部分にも葉脈が走っているので、この部分(特に見える部分)を取り除いて本当の“葉”の部分だけを使います。
そして次に重要なのは茹で時間です。
通常私たちが葉物を茹でるときは30秒~1分ほどですが、離乳食のペーストを作るときは「20~30分」茹でてください。これくらい茹でると葉の繊維が壊れてペーストにしやすくなります。
目安は、葉を指で挟んですり合わせると葉が溶けるくらいです。
このくらいになったら、すり鉢に入れてすりこぎですればすぐにペーストになります。
すり鉢は100円均一に売っているごまをするくらいの小さなもので十分です。
魚をペーストにするには
魚のペーストの作り方ですが、最初にあげるのは白身魚です。
おすすめは鯛などのお刺身です。お刺身であれば、骨や皮が取り除かれていますので、間違って赤ちゃんに食べさせてしまうことなく安全です。
そして加熱する方法ですが、お湯を沸かしてその中に入れてグラグラと茹でてはいけません。魚のうま味と水分が茹で汁に出てしまい、身がパサパサになってしまいます。
魚(お刺身用の鯛)を加熱するときはまず、刺身の盛り合わせで購入した場合はそのまま、柵の場合は薄くそぎ切りにします。分量は1~2枚で十分です。
そして片栗粉をまぶします。片栗粉をまぶすことで茹でたときに身に膜ができ、茹で汁に水分やうま味が出ずにしっとりと仕上がります。
鍋にお湯を多めに沸かし、沸騰したら魚を入れて火を止めます。グラグラと沸騰したお湯で茹でると温度が高すぎて身がかたくなってしまいます。
しばらくそのままにして、火が通ったら鍋から出してすり鉢に入れ、すりこぎですりつぶします。茹で汁や昆布だしを少しずつ入れながらすっていくとペーストになります。
すり鉢で1回作れる分だけでも何日分か作れますので、小分けにして冷凍しておくと便利です。
調理のポイントを押さえ、毎日の離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
■回答してくれたのはこの方■
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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