産褥ショーツとは?いつまで使うの?

出産直後から使えて産後の体のケアに便利な「産褥ショーツ」。
そもそも、産褥ショーツとはどのようなものなのでしょうか。
産後に使う防水・撥水加工されたショーツ
産褥ショーツとは、産後直後に出る「悪露(おろ)」に対処するために使う防水または撥水加工がされたショーツのことです。
悪露とは、産後胎盤がはがれたことによる血液や、子宮から排出される分泌物のことを指し、月経のような出血が続きます。
悪露を吸収する産褥パッドを装着して使用しますが、産褥ショーツの大きな特徴は、「寝たままでもパッドを交換できるよう設計されている」点です。
クロッチ(股)部分がマジックテープなどで開閉できる仕組みになっているため、産後起き上がったり体を動かすのがつらいときでも、ママは寝たまま看護師たちがパッドを交換したり医師が患部を診察することができるのです。
産褥ショーツには通常タイプと全開タイプの主に2種類があります。
通常タイプ
クロッチ部分が面テープで留まっており、テープをはがすと縦方向に開くデザイン。
全開タイプ
クロッチ部分に加え、ウエスト部分も面テープで横に開くタイプ。
一般的に、通常タイプは自然分娩、全開タイプは帝王切開での出産に対応しています。
使用期間は産後数日~1か月程度

産褥ショーツはいつまで使いますか?
産褥ショーツの使用期間ですが、一般的に「産後数日から1か月程度」と言われています。
悪露の量には個人差があり、退院したころにはサニタリーショーツで代用できる状態のママもいれば、産後1か月程度は多めの悪露が出るママもいます。
自分の産後の状態に合わせて産褥ショーツやサニタリーショーツを使っていきましょう。
産褥ショーツは何枚必要?お産の方法別に解説

産後のときに使う特別な形をした産褥ショーツですが、出産前の準備で用意する際、どのくらいの枚数を買っておけばいいのでしょうか?
出産のタイプ別に解説していきたいと思います。
普通分娩なら基本(通常)タイプを3~4枚準備しよう
普通分娩の場合は、基本(通常)タイプを3~4枚用意しておくのがベスト。

病院で産褥ショーツをプレゼントしてくれるそうです。長期間使うものではないので、新しく買い足す必要はありますか?
入院する産院で産褥ショーツがプレゼントされるケースも多いと思います。
複数個もらえるのならいいのですが、出産直後は産褥ショーツが汚れる可能性もあり、またこまめに洗濯をする時間や体力もない場合もあるので、予備として2~3枚手元にあると安心です。
帝王切開なら全開タイプを多めに用意しておくと◎
帝王切開が事前に決まっている場合は、あらかじめ全開タイプを多めに用意しておくと安心です。
こちらも、産後の体をいたわるためにも、こまめに洗濯をしなくても済むよう、多めに準備するのがおすすめ。
産褥ショーツの選び方のポイントは?おすすめ商品も紹介

続いては、産褥ショーツの選び方についてお伝えします。
どんなポイントを重視して産褥ショーツを選べばいいのでしょうか。
肌触りのいい素材を選ぶ
産褥ショーツは肌触りのいいものを選びましょう。
産後の体や肌はとってもデリケート。ちょっとした刺激にも敏感になってしまいがちなので、少しでも肌ストレスを感じにくい素材のショーツが◎。
綿素材なら、心地いい肌ざわりに加え、適度な保温性・保湿性を兼ね備えているのでおすすめです。


ヒップを基準にゆったりはけるサイズのものを選ぶ

産後の体型がどうなっているのか分からないので、どのサイズの産褥ショーツを選べばいいか分かりません!
産褥ショーツは、ヒップサイズを基準に、ゆったり履けるようワンサイズ大きめのものを買うようにしましょう。
お腹まわりは産後どのくらいのサイズになっているか読みにくいものです。しめつけすぎず、でもフィット感も大事にして使いたい産褥ショーツ。
ヒップまわりは比較的産前産後の変化が出にくい部分なので、そちらを基準にゆったりはけるサイズのものを選ぶのがおすすめです。
伸縮性・吸湿性に優れているタイプを選ぶ
産褥ショーツを選ぶ際には、「伸縮性・吸湿性」も大事にしたいポイント。
ウエストまわりを締め付けすぎないよう伸縮性のある素材を使ったタイプや、ムレを防ぐために吸湿性に優れているものだと快適に履けるかもしれませんよ。

産褥ショーツ使用時の注意点

続いては、産褥ショーツを使用する際に注意してほしい点を紹介します。
実際履いてみないと分からない部分もあるかと思いますが、口コミやレビューなどで使い心地をチェックしてみるのもアリかもしれませんよ。
面ファスナーが肌を刺激しないようにする
クロッチ部分にある面ファスナーは、一般的にはかたい素材でできているものも多いので、その部分が直接肌に触れないよう工夫しましょう。
サイズや形が自分に合っているものを選んだり、肌に当たっても痛くなりにくいよう設計されたタイプの産褥ショーツを使うのがベスト。

後ろもれにも気をつけよう
産後の悪露は、生理の経血よりも大量に出ることもあります。
さらに、産後は横になって過ごす時間が増えるため、前だけでなく後ろもれにも注意が必要です。
防水・撥水加工がショーツの後ろ部分まで広がっているタイプのものだと、モレを気にせず安心して眠れますね。
自分に合った産褥ショーツで産後の体をいたわって
産褥ショーツは、産後のママの体の負担を減らせる便利なアイテムです。
ただでさえ新生児のお世話に忙しいこの時期、ママは自分の体のケアを後回しにしがち。
サイズや履き心地など、自分に合った産褥ショーツを見つけて、少しでも快適に過ごせるといいですね。
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