【チーズ】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

カルシウム豊富で栄養満点なチーズ。そのままの風味を味わうもよし、料理に混ぜてもよしの万能な食材ですが、さまざまな種類があり、赤ちゃんにはどれを食べさせたらいいか迷いますよね。

ここでは、チーズの種類や選び方、おいしく食べるコツや保存方法などを紹介します。

チーズの種類は?

チーズは、主にナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられます。

ナチュラルチーズ

生乳を乳酸菌などで固め、ホエイを除去したものをいいます。カッテージ・パルメザン・クリーム・モッツァレラ・カマンベールチーズなどです。

プロセスチーズ

ナチュラルチーズを加熱して溶かし、成形したもの。スライスチーズ・溶けるチーズ・ベビーチーズ・キャンディチーズなどがプロセスチーズの一種です。

一般的に、ナチュラルチーズのほうが風味が強くチーズ本来の味を楽しめます。熟成とともに風味が変わっていくのも大きな特徴です。

プロセスチーズは加熱することで発酵熟成が止まっているので、比較的長期間の保存が可能です。

離乳食のチーズはいつから食べさせていい?

離乳食向けのチーズの一例を紹介します。月齢はあくまで目安です。

                       
初期 中期 後期 完了期
カッテージチーズ ×
粉チーズ(パルメザン) ×
クリームチーズ × × ×
モッツァレラチーズ × × ×
カマンベールチーズ × × × ×
スライスチーズ × ×
溶けるチーズ × ×
ベビーチーズ・キャンディチーズ × × ×

カッテージチーズは脂肪分や塩分が少ないため、離乳中期ごろから与えることができます。お子さんのチーズデビューにぴったりですね。

そのほかのナチュラルチーズは、塩分などが高めのため完了期ごろから与えるのがおすすめ。

プロセスチーズも塩分が多く入っているものが多いので、離乳後期や完了期から少しずつ食べさせていきましょう。

チーズの栄養は?

主に牛乳から作られているチーズは、カルシウムが豊富。また、たんぱく質も含まれているのでカルシウムの吸収率が高いとされています。

ほかにも、免疫力を上げるビタミンA、抗酸化作用の効果が期待されるビタミンEなども多く含んでいます。

調理のポイント

非加熱のナチュラルチーズは加熱を

プロセスチーズは、製造の過程で加熱されていますが、ナチュラルチーズ(特に海外製のもの)には、非加熱のものも。

赤ちゃんに与えるときには、商品の表示を確認して、ナチュラルチーズは加熱したものを与えるのが安心です。

キャンディチーズなどはそのまま与えるのはNG。細かくしましょう

キャンディチーズやベビーチーズなどは、離乳完了期ごろから与えることができますが、弾力がある食品なので、そのまま口にすると誤飲の危険性も。

小さくカットするか、手でつぶして食べやすい大きさにしてから食べさせましょう。

カマンベールチーズは3歳以降から

カマンベールチーズには白カビがついており、赤ちゃんの離乳食には不向き。3歳を過ぎてから、徐々に与えるようにしましょう。

冷凍保存のコツは?

チーズは小分けしフリーザーバッグで冷凍可能

チーズは1回分ずつ小分けにし、フリーザーバッグで保存しましょう。粉チーズなど、細かいチーズはそのまま袋ごと冷凍庫で保存も可能ですよ。

各時期別のチーズの種類・大きさの目安は?

離乳中期

カッテージチーズに水分を加えたもの。

離乳後期

カッテージチーズのほかに、少量の粉チーズ、またはプロセスチーズを風味付け程度に料理に混ぜてみましょう。

離乳完了期

ベビーチーズや6Pチーズなども赤ちゃんの様子を見ながら与えられるように。1cm幅の大きさにカットし、誤飲に注意しながら食べさせましょう。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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