A.個人差はありますが、胃が大きくなる生後3~4か月ごろが目安。でもゲップが出なくても時間が経ってから出ることもあるので、心配しすぎなくて大丈夫!
ご質問ありがとうございます。まずはゲップが必要といわれる理由をいくつかお話します。
哺乳瓶やカップを使ってミルク(搾乳で絞った母乳も含む)を飲ませた場合は、ミルクと一緒に空気を飲み込んでしまうことが多いので、赤ちゃんは空気でお腹が膨れてしまい苦しい状態になりやすいためだと言われています。
またゲップと一緒にミルクや母乳が上がってきて吐き戻してしまう溢乳(いつにゅう)がしばしば見られることがありますので、溢乳の予防のため、ゲップが必要と言われています。
溢乳のときには、吐き戻したミルクや母乳が気道に詰まったり、肺に入って炎症を起こすことが心配です。
一方、直接母乳を深く飲ませることができている場合は、口いっぱいに乳房を含んでいるので空気が入る余地はありません。なので、母乳の場合はゲップが出なかったとしても心配はいりません。
ゲップをさせるのはいつまで?
個人差はありますが、首が座る生後3〜4か月ごろになると胃も大きくなり、胃も発達してくるので溢乳しにくくなるようです。また、ゲップをさせる姿勢のまま5分も大人しくいられるのは、生後5〜6か月くらいではないかと思います。
空気を飲み込んでしまうのは、授乳のときだけとは限りません。激しく泣いているときに空気を飲み込んでしまうお子さんもいらっしゃいます。
授乳直後にゲップが出なくても、少し時間が経ってから大人と同じようにふとした瞬間に出ることもありますし、最終的には飲み込んだ空気は消化管を通ってオナラとして排出されるので、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。
■回答してくれたのはこの方■
落合 このみ 先生
出張助産師として開業。世田谷区を中心に自宅へ訪問、もしくはオンラインにて、妊活・妊娠中・子育て相談など、さまざまな女性の悩みに寄り添っている。また、保育園での看護師勤務を経て国際モンテッソーリ教師としても働いている。
コメント