A.ゲップをさせるときの赤ちゃんの姿勢を見直してみましょう。ご機嫌で寝るようならそんなに気にしなくても大丈夫!
授乳の後、絶対にゲップをさせなくてはいけないと思っている保護者の方は多いようです。「ゲップをさせなくては」と思っていると、ゲップが出ないまま赤ちゃんが寝てしまったときに心配になってしまいますよね。
しかし、絶対にゲップが出るまで待たなくてはいけないというものではありません。大人だって食べた直後にゲップが出ることもあれば、食事に関係なくゲップが出ることもありますよね。
ゲップは自然に出るものであって、出させるものではありません。赤ちゃんが苦しくないように、寝やすいように、すぐに出そうなゲップは出すお手伝いをするというイメージです。
まずはお子さんがゲップが必要なお子さんなのかチェックしましょう。
2. 哺乳瓶やカップで授乳している
3. ミルクや搾母乳が飲み終わる前にお腹が膨れて苦しそう&必要な量が飲み終わらない
4. 授乳後、お腹が膨れて苦しそう、または授乳直後に吐き戻しをしてしまうことが多い
どれか1つでも当てはまるお子さんはゲップを出してあげることが望ましいです。
ゲップが出ないときはゲップの姿勢を見直してみましょう
ゲップを出す姿勢は2パターンあります。
赤ちゃんを縦抱きに
大体は大人の片方の肩の背中側に赤ちゃんのあごがかかるように担ぎ、赤ちゃんの後頭部と赤ちゃんの背中側の肩が同じくらいの高さになるように縦抱きにします。そうすると、赤ちゃんの胸の部分に圧がかかりやすく、胃の空気が溜まっている上の方の部分と口の高さが同じくらいの高さになるのです。
赤ちゃんを横向きに座らせる
もう1つのパターンでは、大人の膝の上に赤ちゃんを横向きに座らせます。大人の利き手側に赤ちゃんのお腹側が向くように座らせ、大人の利き手の人差し指から小指までの4本指を赤ちゃんの遠い側の脇に入れ、赤ちゃんの前側の肩に親指を回します。
赤ちゃんの胸が大人の利き手の前腕にもたれかかるようにして支えます。赤ちゃんの上半身は沐浴のときの背中を洗うときの抱き方のようになります。
この姿勢のときも赤ちゃんの後頭部と赤ちゃんの背中側の肩の高さが同じくらいになるように意識して、支えてあげましょう。
このどちらかの姿勢になったら、赤ちゃんの体を支えているのとは反対の手のひらで、赤ちゃんの背中を優しくさすります。空気は下から上に上がっていくので、赤ちゃんの背中も下から上にさするようにしましょう。
ご機嫌で寝るようなら気にしすぎなくても大丈夫!
5分ほどゲップが出やすい姿勢で過ごし、それでもゲップが出なかった場合、赤ちゃんがご機嫌、もしくはすーっと眠るようであればそんなに気にする必要はありません。
ただ、ミルクの吐き戻し、溢乳(いつにゅう)をよくする赤ちゃんの場合は、吐き戻したミルクが気道や肺に行かないように、横向きで寝かせましょう。
その際に、マットレスやかけ布団で口が塞がっていないことを確認してください。授乳クッションやバスタオルを巻いたものを背中に添えてあげると、赤ちゃんも横向きが維持しやすくなります。
また、仰向けに寝かせる場合、授乳クッションやバスタオルを巻いたもので赤ちゃんを囲むようにして、クッションやバスタオルの上に赤ちゃんの頭を乗せて寝かせてあげることで、赤ちゃんの頭を高く保つようにして寝かせてあげても良いでしょう。
■回答してくれたのはこの方■
落合 このみ 先生
出張助産師として開業。世田谷区を中心に自宅へ訪問、もしくはオンラインにて、妊活・妊娠中・子育て相談など、さまざまな女性の悩みに寄り添っている。また、保育園での看護師勤務を経て国際モンテッソーリ教師としても働いている。
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