【とうもろこし】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

やさしい甘みと風味が豊かなとうもろこしは、赤ちゃんに好まれやすい味の食材のひとつです。ただし、薄皮を取り除く必要があり、下ごしらえにはちょっとしたコツが必要。

ここでは、とうもろこしの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のとうもろこしはいつから食べさせていい?

離乳初期(5~6か月ごろ)から食べることができます。ほかの野菜に慣れたころにスタートさせましょう。

薄皮は消化しづらいので、離乳初期、中期は必ず薄皮を取り除いてから与えるのがポイント。ゆでたとうもろこしを裏ごしすることで薄皮をとることができます。

とうもろこしの栄養は?

とうもろこしには、炭水化物やたんぱく質のほか、糖質をエネルギーに変換してくれるビタミンB1や、中期以降欠乏してくると言われている鉄も豊富に含まれています。

美味しいとうもろこしの選び方は?

生のとうもろこし

  • 皮の緑色が濃く色あせていないもの。
  • ひげが茶色や黒色で、数が多いもの。

缶詰タイプ

  • 食塩や砂糖無添加のもの。

調理のポイント

離乳中期までは裏ごしして薄皮を取りましょう

とうもろこしの薄皮は消化しにくいので、離乳中期ごろまでは与えないようにしましょう。

はじめにとうもろこしがかぶるくらいのお湯で20分ほどゆで、包丁で実をそぎます。これを裏ごしすることで、薄皮を取り除くことができます。

クリームコーン缶やとうもろこしフレークもうまく活用して

生のとうもろこしの薄皮を取り除くのは手間がかかることも。市販のクリームタイプのコーン缶は、はじめからペースト状になっているので調理の時短になりますよ。

ただし、クリームコーン缶にも薄皮が混じっていることが多いので離乳初期~中期までは裏ごしするのを忘れずに。砂糖や食塩無添加のものを選びましょう。

とうもろこしフレークやパウダー(原材料がとうもろこしのみのタイプのもの)も、離乳食作りの強い味方です。

縦に実と芯の間に包丁を入れこそげ取るとラクチン

20分程度ゆでたとうもろこしを縦に置き、実と芯の間にざくっと包丁を入れると一気に実をこそげ取ることができます。フリーザーバッグに入れ、そのまま冷凍保存するのも◎。

冷凍保存のコツ

ペーストは製氷皿で冷凍すると便利

初期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿に入れて冷凍保存すると便利です。

一粒ずつに分けフリーザーバッグで保存

ゆでたとうもろこしを一粒ずつに分けまとめてフリーバッグに保存。使いたい分だけ取り出して解凍すると便利ですよ。

各時期別のとうもろこしのやわらかさ・大きさの目安は?

離乳初期

20分程度ゆで、すり鉢などですったものを裏ごしし、水分を加えペースト状に。

離乳中期

20分程度ゆで、裏ごしして。

離乳後期

20分程度ゆで、粒の半分ほどに細かく刻んで。

離乳完了期

20分程度ゆで、粗く刻む。または粒のまま与えても◎。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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