ほうれん草の下ごしらえ

味が濃くうまみが強いほうれん草は、離乳食で使いたい野菜の定番です。ただし、えぐみやアクが強い食材でもあるので、調理にはひと工夫が必要。

ここでは、おいしいほうれん草の選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のほうれん草はいつから食べさせていい?

ほうれん草を食べさせることができるのは、離乳食が始まる生後5~6か月ごろ。

茎部分は繊維が多めなので、最初は葉の部分のみ使いましょう。茎部分を使うのは離乳後期ごろから、よく刻んで与えるのがベスト。

ほうれん草の栄養は?

ほうれん草にはビタミンAに変換されるβカロテンが含まれており、赤ちゃんの発育を促進するために必要な栄養素が摂れます。

また、鉄やカルシウムなどのミネラルも豊富なので、一般的に生後6か月以降不足しがちになると言われている栄養を補うのにぴったりな食材です。

おいしいほうれん草の選び方は?

  • 葉の緑色が濃い
  • 葉先がピンと張っていてみずみずしいもの

調理のポイント

下ゆでしてアク抜きをする

ほうれん草はえぐみが強い食材なので、アク抜きが必要です。電子レンジで加熱するとえぐみが残りやすいので、鍋でゆでるのがおすすめ。

たっぷりのお湯で、葉がくたくたになるまで長めに(15~20分くらい)ゆでるのが◎。指で葉がすりつぶせるくらいまでゆでるとすりつぶしやすくなります。

冷水にさらし、水気をしっかり切る

ゆでたあとに水にさらすことで、えぐみをさらに取り除くことができます。

繊維が残らないようにすりつぶす、または裏ごしする

繊維質なほうれん草は、苦手とする赤ちゃんもいるので、しっかりすりつぶす、または裏ごしするのがおすすめ。そのうえで初期はお湯やだし汁を加え、とろとろ食感のペースト状にして与えましょう。

冷凍保存のコツ

ペーストは製氷皿で冷凍が便利

初期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿などで冷凍すると使いやすく便利です。

ゆでて各時期のサイズに切ってから小分け冷凍

離乳食時期のサイズにカットしたほうれん草をラップで包むか、フリーザーバッグ、小分け容器などに入れ、小分け冷凍するのが便利です。

各時期別のほうれん草のやわらかさ・大きさの目安は?

離乳初期

葉先をやわらかく加熱して、すりつぶすか裏ごしして水分を加えてかたさを調整する。

離乳中期

葉先をやわらかく加熱して、細かくきざんで水分でかたさを調整する。

離乳後期

指でつぶせるくらいまでやわらかく加熱して、3~4mm大にきざんで。

離乳完了期

指でつぶせるくらいまでやわらかく加熱して、5mm~1cm大にきざんだものを与えましょう。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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