【さといも】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

さといもなどのいも類はデンプン質が多いので離乳食では主食になります。加熱するとつぶしやすく、お湯や出汁などでのばすだけでペースト状になり使いやすい食材ですが、粘りやぬめりを取るのにちょっとした工夫が必要。

ここでは、さといもの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のさといもはいつから食べさせていい?

さといもは離乳中期7~8か月ごろから食べることができます。粘りがある食材なので、初期には赤ちゃんが飲み込みづらいためまだ与えないようにしましょう。

また、アセチルコリンというかゆみが出る成分を含んでいますので、最初は少量ずつ、様子を見ながら食べさせましょう。

さといもの栄養は?

さといもは、離乳食では炭水化物に分類されます。ほかのいも類に比べて低カロリーなのがひとつの特徴です。

体内の塩分を排出する手助けをするカリウムや、食物繊維であるガラクタンが豊富。ガラクタンは、便通改善が期待される栄養素です。

さといもの選び方は?

  • 皮の縞模様がくっきりと均等に出ているもの。
  • 全体的にふっくらとしているもの。
  • 泥付きのほうが新鮮。

調理のポイント

泥付きのものはきれいに洗ってから調理スタート

店頭などで見かける泥付きのさといもは、新鮮な証拠なのでぜひ離乳食に取り入れたいところです。

しかし、調理の過程でさといもの白い中身の部分に泥がついてしまうと取り除きづらいので、調理前にしっかり洗って泥を落としましょう。ボウルに水をはり、たわしでこするのが◎。

皮はゆでてからむきましょう

さといもの皮をむくのは、ぬめりで手が滑ってヒヤリとしたり、触った手がかゆくなるイメージがありますよね。ずばり、さといもの皮むきは、加熱後におこなうのがおすすめ。

皮をよく洗ったさといもに包丁で浅く切れ目を入れ、鍋や電子レンジで加熱します。加熱後、ふきんなどでさといもをくるみ、外側へ引き離すように皮をむくと、するんとむけてラクチンですよ。

茹でてもかたいままのさといもは離乳食には不向き

さといもは、親芋、子芋、孫芋と増えていく食材です。店頭では主に子芋が販売されていますが、まれに茹でてもやわらかくならないものも。

これは、孫芋に栄養を取られてしまう子芋がいるからなんです。茹でてもかたいままのさといもは離乳食には不向きなので、取り除いて大人が食べましょう。

冷凍保存のコツは?

ペーストは製氷皿で冷凍するのが便利

中期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿に入れて冷凍保存すると便利です。

各時期別のさといもの大きさの目安は?

離乳中期

竹串が簡単に入るほどのやわらかさになるまで加熱して粗くつぶす。

離乳後期

竹串が簡単に入るほどのやわらかさになるまで加熱し、5mm程度に刻む。

離乳完了期

竹串が簡単に入るほどのやわらかさになるまで加熱し、1cm程度に切ったものを与えましょう。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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