今回のご相談
「間食」という言葉が、子どもの食事のレシピ本によくでてくるのですが、そもそも間食って何ですか?わたしたちが食べているおやつやお菓子とはどう違うのでしょうか?本では焼きおにぎりやふかし芋などがメニューによく出てきますが、必ずそのようなものをあげなくていけないのでしょうか?
A.間食は、1日3回の食事では摂りきれないエネルギーや栄養素、水分補給をする機会。その日の食事で摂れていないものを与えましょう。
ご質問ありがとうございます。今回は、間食についてお話しようと思います。
めざましく成長する子どもたちは、多くのエネルギーや栄養を必要とします。ところが、幼児期の子どもたちは一度に多くの量を摂ることができず、消化吸収も未熟です。
ですので、間食は、1日3回の食事では摂りきれない分を4回(もしくは5回)に分けて大切なエネルギーや栄養素、水分補給をする機会です。
間食の役割
間食、いわゆる“おやつ”ですが、大きく3つの役割があると思います。
栄養面
食事では摂りきれないエネルギー・栄養素・水分補給を行う。
精神面
- 3度の食事とはまた違う、食べることの楽しさを味わう。
- 活発な幼児期の生活の中で、休息・気分転換の場となる。
- 成長に合わせて一緒に手作りすることにより、子どもの想像力を伸ばす機会になる。
- 「心の栄養」として与えることができる。
しつけ面
- 食習慣である手洗い・食事のあいさつなどを身につける。
- 食事の食べ方やマナーなどを身につける。
上記をふまえて、間食はまずは1日3食を食事から摂るようになり、その量が3食で食べきれない場合、もしくは3食では足りない場合にあげるのがふさわしいです。
間食に何をあげたらいい?
間食の種類ですが、これは「その日の食事で摂れていないもの」がベストです。それぞれ、下記のものが足りないと感じたら、間食で補ってあげましょう。
エネルギー源になるもの
おにぎり・サンドイッチ・ホットケーキ・お好み焼き・蒸しパンなど
果物
旬の果物
牛乳・乳製品
牛乳・ヨーグルト・チーズなど
野菜
蒸したさつまいも・とうもろこし・かぼちゃなど
つまり、毎日同じものを間食であげるというよりも、その日の食事や生活の中で何をあげたらよいかを判断してあげるのがいいかと思います。
間食の時間をうまく使って、お子さんの食生活を豊かにしていけるといいですね。
■回答してくれたのはこの方■
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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