食パンは冷凍・解凍がすぐでき、調理もラクなので忙しいママやパパの強い味方。初期や中期はパンがゆを、後期以降は食べやすく切ったものなど、月齢によって食べ方が異なります。ここでは、調理のポイントや保存方法、月齢別の形状を紹介します。
離乳食のパンはいつから食べさせていい?
パンを食べさせることができるのはおかゆに慣れてきた6か月ごろから。小麦アレルギーなどの心配があるため、初めて食べさせるときには赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ与えましょう。
パンの栄養は?
エネルギー源となる糖質(デンプン質)のほか、食パンを作る材料として脂質や塩分も含まれています。食べさせる量はごはんよりも少なめにしましょう。
パンの選び方は?
添加物が少なく、材料が比較的シンプルなので、離乳食のパンのデビューには食パンがおすすめ。バターロールは脂質が、フランスパンは塩分が多いので注意してくださいね。
調理のポイント
最初はちぎるより刻むと作りやすい
食パンは手でちぎると長いかたまりになりやすいので、中期ごろまでは包丁で刻む方が手早くみじん切りにできます。
後期からは手でちぎると簡単
少し大きなかたまりが食べられるようになったら、パンがゆを作るときなどは手でちぎって鍋に入れるのが簡単です。だしや野菜スープ、牛乳などで味に変化をつけてみても。
めん棒でのばすと巻きやすくなる
食パン(耳なし)にバナナなどの具をのせてロールサンドにするときは、めん棒を転がして薄くのばすと巻きやすくなりますよ。つぶしすぎないように、軽く押さえるくらいで大丈夫です。
冷凍保存のコツ
耳はあらかじめ切ってから冷凍が◎
離乳食用に食パンを冷凍する場合は、あらかじめ、パンの耳を取り除いておくと便利です。
離乳食の時期に合わせて切って冷凍が便利
離乳食の時期に合わせて、1cm角やスティックサイズに切って冷凍すると便利です。パンがゆにも手づかみ食べにもアレンジができますよ。
各時期別のパンのやわらかさ・大きさの目安は?
離乳初期
耳をとった食パンをトロトロに煮て、なめらかにすりつぶして与えます。小麦アレルギーの心配があるので、初期後半(6か月以降)から様子を見ながら少しずつ与えましょう。
離乳中期
耳を取って小さく切り、水分を加えてやわらかく煮ましょう。
離乳後期
耳を取り、1cm大に切って。水分にひたすか、そのままでも。
離乳完了期
手づかみしやすい大きさに切り、軽くトーストします。かじり取りがしやすいように、最初は焼く前にフォークで何か所かさしておくといいでしょう。
■監修の先生
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
コメント