離乳食の味付けは薄味が基本ですが、そんな離乳食期に活躍するのが「だし」です。
うまみがたっぷりのだしを使うことで味に変化と奥深さが加わり、おいしさの決め手にもなります。汁物や煮物のベースにしたり、ペーストをのばすときに使えたりと使い方もさまざま。
ここではそれぞれのだしの特徴と作り方をご紹介していきます。
離乳食にだしはいつから使えるの?
昆布だし、野菜だしは初期から使うことができます。またかつおだしや和風だしは中期ごろから使用できます。
昆布など初めて使う食材は、アレルギーのチェックを行ってから食べさせると安心です。それぞれのだしの特徴を見ていきましょう。
いろいろなだしの特徴は?
昆布だし
離乳初期(5〜6ヶ月)から使うことができ、植物性のだしなのでアレルギーの心配も少ないのが特徴。だし初心者の方もつくりやすいですよ。
野菜だし
野菜を煮た煮汁がだしになります。離乳初期から安心して使え、使う野菜によって味の変化も楽しめますよ。じっくり煮込むと甘みもアップします。
かつおだし
離乳食に少し慣れてきた中期以降から使えるかつおだしは、うまみが強いのが特徴。味の変化を感じやすいので、赤ちゃんの食欲が増すことも。かつおだしは動物性のだしなので、中期ごろから使うとよいでしょう。
和風だし(昆布とかつお)
昆布だしにかつお節を足した合わせだし。2つのだしを使うことでより深みのある味わいになります。
ささみだし
ささみだしは離乳中期ごろから始められます。鶏肉のうまみがたっぷりと詰まっているので、うどんやおかゆ、スープなどさまざまな離乳食に使うことができます。
離乳食の味付けはだし汁と野菜だしが基本!まとめて冷凍保存がおすすめ
味付けを調味料に頼れない離乳食で重宝するのがだし汁と野菜だし。昆布だしは、グルタミン酸といううまみ成分が入っていて、やさしい味わいです。
合わせだしは香りが豊かで、まろやかな風味。野菜だしは野菜のうまみと甘み、ささみだしは鶏のうまみがたっぷりつまっています。
こうしたさまざまなうまみに触れることで、赤ちゃんの味覚も育っていきます。とはいっても、毎日だしをつくるのは大変。
時間があるときにまとめてだしをつくって、小分けに冷凍するのがおすすめです。製氷皿に入れて冷凍保存すると、1つずつ取り出して解凍できて便利です。
ただし、手作りのだしは冷凍してから1週間ほどで早めに使い切るようにしてください。しっかり加熱をしてから食べさせることも、忘れずにおこないましょう。
いろいろなだしの作り方
だしの作り方を月齢別にまとめました。毎日の離乳食づくりの参考にしてみてください。
離乳食初期
昆布だし
野菜だし① (にんじん・キャベツ・玉ねぎ)
野菜だし② (にんじん・大根・ブロッコリー)
野菜だし③ (かぼちゃ・玉ねぎ・キャベツ)
野菜だし④ (大根・白菜・にんじん)
離乳食中期
かつおだし
かつお昆布だし
ささみだし
離乳食はだしのうまみを上手く活用しましょう
この記事では、離乳食の基本のだしの作り方などをご紹介しました。
基本は素材そのものの味だけでも十分ですが、だしを使うことでうまみがUPして毎日の離乳食に変化をプラスすることができます。
おかゆや野菜、魚など食材との相性もいいので、ぜひだしを使って調理してみてくださいね。
■監修の先生
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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