A. しゃっくりは胎児のころの呼吸練習の名残り。よく出るときはミルクの温度や室温を確認してみて。
しゃっくりの原因ははっきりとはしていないのですが、横隔膜の痙攣によって起こるといわれています。
お腹の中にいる胎児のころから、エコーでもしゃっくりをしている様子が見られますし、実際に妊娠を経験したお母さんならお腹がピクピク規則的に跳ねるような動きを経験されたのではないでしょうか?それはお腹の中にいる赤ちゃんがしゃっくりしているのです!
胎児がいるお腹の中は羊水で満たされており、胎児は胎盤とへその緒を通してお母さんから酸素を供給されているので、肺で呼吸はしていません。
しかし、生まれてきたら、赤ちゃんは自力で呼吸をしなくてはなりません。今まで1度も呼吸をしたことがないのに、しかも誰も教えてくれないのに…。
そのため、赤ちゃんはお腹の中で横隔膜を規則的に動かす練習をしているのです。それがしゃっくりです。生まれてからもしゃっくりが起こるのは、胎児のころの呼吸練習の名残りなんでしょうね。
しゃっくりがよく出るときはミルクの温度や授乳環境をチェック!
おばあちゃんの知恵袋的なのですが、昔からしゃっくりが出るときは体が冷えているときと言われています。いくつか考えられる対策をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
1. ミルクの温度
もしかしたら、ミルクの温度が低いか、あげている間に冷めてしまっているのかもしれません。ミルクを作るときに、今までよりも少し温度を上げたり、温度が下がらないように哺乳瓶を厚手のタオルなどで包んであげてもいいかもしれません。
2. ミルクの種類
ミルクのメーカーによっても少しずつ成分が違ったりするので、それによって温度の保ち方も変わる可能性も。メーカーを変えてみるのも選択肢のひとつかもしれません。
3. 衣服やオムツ
ミルクがこぼれてお洋服が濡れてしまったときやオムツが汚れてしまったりすると、体が冷えてしゃっくりが出やすい印象です。ミルクの飲み途中であってもしゃっくりが出たら、お洋服やオムツを確認してみるのもひとつです。
4. 室温
お部屋の室温や赤ちゃんの着ている洋服の枚数や素材も気にかけてあげるといいかもしれません。赤ちゃんの手足を触って冷たすぎないか、首元や背中は汗をかいていないかなどを確認します。
赤ちゃんの手は基本的に冷たいのですが、冷えすぎている場合は室温を調整したりお洋服やお布団などのかけものを増やして調整してあげてください。
一方で汗をかいて冷えてしまっている場合もあるので、汗をかいていたらお着替えするとともに、室温を少し下げたり洋服の枚数を減らしたりして調整してあげましょう。
楽しむ気持ちを持ってお世話をしてみましょう
どうしてしゃっくりが出るのか、しゃっくりが出るときの対策をまとめてみました。慣れない赤ちゃんのお世話。些細なことでも「どうしたらいいの?」と日々悩みますよね。しゃっくりで困ったら、ぜひ上記を参考にしてみてください。あまり悩みすぎず、できれば楽しむくらいの気持ちを持ってお世話してみてくださいね。
■回答してくれたのはこの方■
落合 このみ 先生
出張助産師として開業。世田谷区を中心に自宅へ訪問、もしくはオンラインにて、妊活・妊娠中・子育て相談など、さまざまな女性の悩みに寄り添っている。また、保育園での看護師勤務を経て国際モンテッソーリ教師としても働いている。
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