にんじんの下ごしらえ

茹でるとさらに甘みが増し、ほかの食材とも合わせやすいにんじんは、使いやすく栄養価も高い食材。とろとろ状に調理しやすいので、初期から与えやすく、赤ちゃんにも人気です。ここでは、にんじんの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のにんじんはいつから食べさせていい?

にんじんを食べさせることができるのは、離乳初期の生後5か月ごろから。

にんじんはクセがなく、甘みがあり、ほかの食材と比べてアレルギーの心配も少ないので赤ちゃんのはじめての野菜として最適です。

にんじんの栄養は?

皮膚や粘膜を強くし、免疫力を高めるβカロテンを多く含みます。油脂で調理するとβカロテンの吸収率もアップしますよ。ただし、離乳食初期では油を使った調理は避けてください。

おいしいにんじんの選び方は?

  • 表面にヒビや割れがなく、つやがあるもの
  • 葉を落とした茎の切り口が小さいもの

調理のポイント

水で洗って皮をむきましょう

にんじんは水で洗い、皮は薄くむくようにしましょう。皮の近くにおいしさや栄養がたっぷり含まれています。薄くむくにはピーラーが便利です。

茹でるときは大きめに切って

小さく切ってから茹でるよりも、少し大きめに切ったほうがやわらかく仕上がります。大きく切っておくと栄養とうま味をキープできますよ。

すりおろしてから煮てもOK

生のまますりおろし、適量の水やだし汁を足してから加熱すると、とろとろに仕上がります。初期のときなど、少量作りたいときにも便利です。ポタージュ状にしたり、おろし煮などに調理することもできますよ。

冷凍保存のコツ

ペーストは製氷皿で冷凍が便利

初期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿などで冷凍すると使いやすく便利です。

茹でて各時期のサイズに切ってから小分け冷凍

離乳食時期のサイズにカットしたにんじんをラップで包むか、フリーザーバッグ、小分け容器などに入れ、小分け冷凍するのが便利です。

各時期別のにんじんのやわらかさ・大きさの目安は?

離乳食初期

やわらかくなるまで加熱し、なめらかにすりつぶしてペースト状に。

離乳食中期

やわらかくなるまで加熱し、細かくつぶすか、2〜3mmのみじん切りに。やわらかさは赤ちゃんが舌でつぶせる絹ごし豆腐くらい。

離乳食後期

指で軽く力を入れてつぶせるかたさに加熱し、3〜4mmくらいの粗みじん切りに。

離乳食完了期

指で軽くつぶせるかたさに加熱し、7mm〜1cm角に切るか、または1cm角×4〜5cmのスティック状に。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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