秋の味覚として親しまれているきのこ。肉や野菜などとも相性が良く、栄養価も高い食材なのでぜひ離乳食に取り入れたいところですが、さまざまな種類が店頭に並んでいるのでどれをあげたらいいのか迷いますよね。
ここでは、きのこの選び方や調理のポイントなどをご紹介します。
離乳食のきのこはいつから食べさせていい?

離乳後期 9~11か月ごろから食べることができます。歯ごたえがある食材なので、はじめて与える際には赤ちゃんの様子を見ながら、無理せず進めていきましょう。
しいたけなどを使っただし汁は初期からでも◎。
きのこの栄養は?
種類によって差はありますが、一般的にきのこにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富。
また、食物繊維やカリウムなど、低カロリーながら健康維持に役立つ栄養素がたっぷりつまっています。
うまみ成分のグルタミン酸やグアニル酸も含まれているので、だしとして使用するのもおすすめです。
きのこの種類・選び方は?

きのこにはさまざまな種類があります。離乳食向きのきのこをいくつか紹介します。
しいたけ
軸は弾力があるので傘の部分から与えましょう。だしに使うのもおすすめ。
えのき
先の部分はやわらかく、比較的赤ちゃんも食べやすい。
しめじ
弾力がある食材なので、繊維を断ち切るように細かく刻む必要あり。
まいたけ
比較的やわらかい。カサの部分から与えましょう。
なめこ
水洗いし余分なぬめりを取ってから与えましょう。
エリンギ
きのこのなかでも特に弾力のある食材なので、完了期ごろを目安に少しずつ与えましょう。
調理のポイント
石づきは取り除き、やわらかいカサの部分を使いましょう

しめじやえのきなど、石づきがあるものは調理の前に取り除きましょう。あらかじめ石づきが取り除かれた状態でパックで売っているきのこだと、調理の時短になり便利です。
カサと軸があるものは、軸のほうが弾力があり噛みにくいので、最初はカサの部分のみ与えてください。
繊維を断ち切るようにカット

きのこには弾力があり、赤ちゃんが噛みにくい場合も。繊維を断ち切るように細かくカットして調理しましょう。
なめこはぬめりを取って食べさせるのが◎

なめこには独特のぬめりがあり、苦手とする赤ちゃんがいるかもしれません。水洗いをしてぬめりをとってから加熱調理しましょう。
冷凍保存のコツ
加熱したきのこを小分け冷凍

ゆでて各時期のサイズに刻んだきのこを、小分けの保存容器などに入れて冷凍すると便利です。
きのこの大きさややわらかさの目安は?
離乳後期

石づき(しいたけの場合は軸も)を取り除き、加熱したきのこのカサの部分をみじん切りにして。
離乳完了期

石づき(しいたけの場合は軸も)を取り除き、加熱したきのこを5mm~1cm程度に刻んだものを与えましょう。
■監修の先生

山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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