【まぐろ・かつお】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

赤身魚の代表ともいえる「まぐろ」と「かつお」。良質なたんぱく質を含み、栄養価も高い魚なので、離乳食にぜひ取り入れたいですね。

刺身として年中店頭に並ぶので、手に入りやすく調理がしやすいのもママパパにとってうれしいポイント。ここでは、まぐろ・かつおの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のまぐろ・かつおはいつから食べさせていい?

まぐろ・かつおを食べさせることができるのは7~8か月ごろから。鯛などの白身魚に慣れてきた後にスタートしましょう。

赤身魚は加熱するとぱさぱさした食感になりやすいので、はじめはおかゆや野菜にまぜるなど工夫が必要な場合も。

慣れてきたらノンオイルのツナ缶も使えます。

まぐろ・かつおの栄養は?

まぐろ・かつおには良質なたんぱく質のほか、吸収率の高いヘム鉄が含まれています。生後6か月以降、赤ちゃんはママからもらった鉄分が減ってくることが知られているので、失われた鉄分を補給するのにぴったりの食材ですね。

また、赤身魚には血液をサラサラにするEPAや、脳の活性化に必要なDHAも豊富です。

まぐろ・かつおの選び方は?

まぐろの刺身は、トロより脂身が少ない赤身を選びましょう。見た目は、透き通った赤色をしているもの、水分が出ていないもの、表面が虹色に光っていないものが新鮮な証拠です。

また、かつおは、春ごろに店頭に並ぶ「初鰹」のほうが、秋の「戻り鰹」より脂が少なくさっぱりとしているので離乳食にはおすすめ。

調理のポイント

臭みはキッチンペーパーでとる

まぐろやかつおの生魚には、臭みがあるものも。気になるときは、生の刺身をさっと水洗いし、キッチンペーパーで包んで水分を取ると、においが抑えられますよ。

片栗粉をまぶして加熱するとパサつき軽減

赤身魚は加熱するとパサパサした食感になり、赤ちゃんが嫌がることも。加熱する前に片栗粉をまぶすと、身がかたくなるのを防げます。

「焼く」より「ゆでる」ほうがやわらかい食感に

赤身魚は焼くと身がかたくなりがちなので、はじめはお湯で火が通るまでゆでたものをほぐしてから与えましょう。徐々に慣れてきたら、焼いた魚を手づかみ食べメニューに取り入れるなど、ステップアップしてみてもいいかもしれませんね。

冷凍保存のコツ

加熱したまぐろ・かつおを小分け冷凍

使う分をラップに包んで、フリーザーバッグに入れたり、製氷皿に入れたりするなど小分けに冷凍するのが便利です。

電子レンジで解凍、加熱するときはパサつきやすいので水分を足して加熱するとパサつきをおさえられます。

各時期別のまぐろ・かつおの、やわらかさや大きさの目安は

離乳中期

加熱して細かくほぐし、とろみをつけるかすりつぶして。

離乳後期

加熱して粗くほぐして。

離乳完了期

加熱して1cm大にほぐすか、加熱した刺身のサクをそのまま手づかみメニューとして与えても◎。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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