豆腐と並んで大豆の良質なたんぱく質が摂れる食品・納豆。比較的安価で年中手に入りやすく、栄養も豊富なので離乳食作りの強い味方です。
ただ、納豆特有の粘りやにおいが苦手な赤ちゃんも。ここでは、納豆の選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。
離乳食の納豆はいつから食べさせていい?
納豆を食べさせることができるのは、離乳中期の生後7~8か月ごろから。同じ大豆製品の豆腐に慣れた後に試してみましょう。
豆腐とはまた違った食感なので、初めて与える際は赤ちゃんの様子を見ながら与えていきましょう。
納豆の栄養は?
良質なたんぱく源となる大豆からできている納豆は、発酵することで大豆より栄養価が高くなっているものも。例えば、成長促進に欠かせないビタミンB2、生後6か月以降不足しがちになるといわれている鉄分、骨を丈夫にするビタミンKなどが挙げられます。
さらに、食物繊維や納豆菌が腸内環境を整える役割を果たし、赤ちゃんの便秘予防の効果も期待できます。
納豆の選び方は?
納豆は主に、「粒納豆」と「ひきわり納豆」に分けられます。
粒納豆は大豆の皮がついたまま調理されているので、赤ちゃんにとっては消化しにくいことも。最初は、皮をとってから調理されているひきわり納豆からスタートしてみましょう。細かく刻む手間も省けるのでとても便利。
ひきわり納豆に慣れてきた1歳ごろから、粒納豆にステップアップしていくとスムーズですよ。
調理のポイント
離乳後期までは加熱してやわらかく
納豆を加熱すると、食感がやわらかくなり赤ちゃんが食べやすくなります。湯通しや電子レンジなどで加熱調理してから与えましょう。
ただし、長く煮ると納豆特有のにおいが強くなってしまうことも。さっと湯通しするか、焼いたりすることでにおいを抑えることができます。
ネバネバが気になるときは湯通しのときに洗う
納豆で気になるのがあのネバネバですよね。気になるときは、湯通しするときに納豆を軽く混ぜて洗うイメージで。
茶こしに納豆を入れ、沸騰したお湯を入れた鍋にくぐらせると、粘りが弱まることも。
冷凍保存のコツ
加熱した納豆を小分け冷凍
使う分をラップに包んでフリーザーバッグに入れたり、製氷皿に入れたりするるなど、小分け冷凍が便利です。
製氷皿や保存容器のにおい移りが気になる人は、凍ったらフリーザーバッグに移して保存するとにおい移りを防げます。
生の納豆をフリーザーバッグに入れると便利
生のひきわり納豆をフリーザーバッグに入れて冷凍した後に使いたい分だけカットすると、ネバネバも抑えられ包丁でカットしやすくなります。
各時期別の納豆のやわらかさ・大きさの目安は?
離乳中期
加熱して粗くすりつぶしたひきわり納豆に水分を加えてペースト状に。
離乳後期
加熱したひきわり納豆を豆の半分程度に刻んで。
離乳完了期
ひきわり納豆は刻まずそのまま。粒納豆は軽く刻んで。
■監修の先生
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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