じゃがいもなどのいも類はデンプン質が多いので、離乳食では主食になります。加熱するとつぶしやすく、つぶしてお湯やだしなどでのばすだけでペースト状になります。くせがなく、使いやすい食材ですよ。ここでは、調理のポイントや保存方法、月齢別の形状を紹介します。
離乳食のじゃがいもはいつから食べさせていい?
じゃがいもを食べさせることができるのは、生後5~6か月ごろから。
茹でる・蒸すなどの調理法でやわらかくなるまで加熱してつぶしたあとに、水分を加え、トロトロ状にしましょう。離乳食が進むにつれて、形のある状態にしていきましょう。
じゃがいもの栄養は?
エネルギー源となる糖質(デンプン質)が主成分ですが、ビタミンCが多く、加熱しても壊れにくいかたちで含まれています。栄養価が高く、主食としても、おかずとしてもおすすめの食品です。
じゃがいもの選び方は?
- 傷がなく、表面にしわがよっていないもの
- ふっくらとしてずっしり重みのあるもの
- 芽が出てなく、表面が緑色になっていないもの
※じゃがいもの芽や緑色の部分には食中毒を引き起こす可能性のあるソラニンが含まれているため、食べるときは必ず取り除きましょう。
調理のポイント
芽や緑色の部分は取り除いて
じゃがいもの芽には吐き気などの症状を引き起こす毒素が含まれています。
緑色に変色した皮にも同様の毒素があります。芽は包丁の刃元などでくりぬいて取り除き、緑色の部分は皮を厚めにむきましょう。
アクが強いので水にさらしてから調理
じゃがいもはアクが強く、切ってしばらく置いておくと表面が黒ずんできます。見た目だけではなく、えぐみなど味にも影響が出てしまうので、皮をむいて切ったじゃがいもは、10分ほど水にさらしてから調理するようにしましょう。
茹でるときは、水から茹でる
茹でるときは、水から茹でましょう。じゃがいもがかぶるほどの水を入れて、加熱します。沸騰したら、弱火にしてやわらかくなるまで茹でればOK。
冷凍保存のコツ
冷凍するときはやわらかく加熱してからつぶして保存
じゃがいもはかたまりのまま冷凍すると食感が悪くなるので、茹でてつぶし、マッシュポテトの状態にしてから冷凍保存しましょう。
初期であれば茹でたあとペースト状にするところまでやってから、中期以降であれば茹でてつぶしてから冷凍すると◎。
1回量ずつに小分けが便利
冷凍保存するときは1回量ずつにするのがおすすめです。そのときに使いたい分だけを解凍できるので、解凍後に分量を量る手間が省けるうえ、使い切れずに余ってしまうことも防げます。
フリーザーバッグに平らに入れ、筋目をつけて冷凍すると1回分ずつポキッと折って取り出せて便利。
各時期別のじゃがいものやわらかさ・大きさの目安は?
離乳食初期
やわらかく加熱してすりつぶし、湯冷ましなどを加えてとろとろに。
離乳食中期
舌でつぶせるくらいにやわらかく加熱して粗くつぶしたもの。
離乳食後期
指でつぶせるくらいにやわらかく加熱して、5~7mm角に切ったもの。
離乳食完了期
スプーンで切れるくらいにやわらかく加熱して、1cm角に切ったもの。手づかみなら4~5cmくらいが食べやすいですよ。
■監修の先生
山本 理江 先生
管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。
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