【トマト】離乳食の下ごしらえ|栄養や選び方、調理のポイントなど詳しく解説

夏野菜の代表・トマト。海外のことわざで、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価も高く、料理の味付けにも使えるので、離乳食調理のなかにぜひ取り入れたい食材です。

ただし、独特の酸味があり、下ごしらえにはちょっとしたコツが必要。ここでは、トマトの選び方や、おいしく調理するコツや保存方法、月齢別の形状を紹介します。

離乳食のトマトはいつから食べさせていい?

トマトを食べさせることができるのは離乳初期5~6か月ごろから。初めのころは必ず加熱してから与えるようにしましょう。

生のトマトを食べられるようになるのは1歳を過ぎてから。皮や種を取り除くのも忘れずにやりましょう。

トマトの栄養は?

トマトには、抗酸化作用のあるリコピンが含まれています。また、風邪の予防に役立つビタミンCや腸内環境を整える食物繊維も豊富。

うまみ成分のグルタミン酸も入っているので、ソースなどとして味付けに使うと、料理の味を引き立ててくれます。

おいしいトマトの選び方は?

  • 全体が赤く熟しているもの
  • 皮にハリ・ツヤがあるもの
  • ヘタが茶色く変色していないもの

調理のポイント

皮は切り込みを入れて湯むきする

トマトの皮むきは、ヘタ部分をくり抜いておしりの部分に十字の切り込みを入れ20秒ほど転がしながら湯に浸けます。その後冷水につけることで手で簡単にむくことが可能。

加熱することでトマト独特の酸味も抑えられるので一石二鳥ですね。

小さなトマトは裏ごしで種も皮も取り除ける

サイズの小さなトマトやミニトマトは皮むきや種を取るのに時間がかかることも。皮つきのまま半分にカットし、裏ごし器で裏ごししましょう。

そうすることで一気に皮と種を取り除けます。この後加熱しましょう。

初期のころはトマトピューレを使うのも◎

トマトを裏ごししてペースト状にするのは手間がかかる場合もあります。特に初期のころは、赤ちゃんが食べやすいようにトマトピューレを使うのも◎。

トマトピューレは無添加のものを選んで、はじめはお湯などで薄めてから与えましょう。

冷凍保存のコツ

ペーストは製氷皿で冷凍すると便利

初期などで作るペーストは小さじ1ずつなど1回量をはかって、製氷皿に入れて冷凍保存すると便利です。

ゆでて各時期のサイズに切ってから小分け冷凍

離乳食時期に合わせたサイズにカットしたトマトをラップに包んで保存したり、フリーザーバッグや小分けできる保存容器に入れて、小分け冷凍すると便利です。

各時期別のトマトのやわらかさ・大きさの目安は?

離乳初期

種と皮を取り、加熱して裏ごししペースト状に。

離乳中期

種と皮を取り、加熱して粗くすりつぶして。

離乳後期

種と皮を取り、加熱して5~7mm大に切って。

離乳完了期

種と皮を取り、加熱して1cm大に切って。

または、細かくカットしたミニトマトなどをそのまま与えても◎。


■監修の先生

管理栄養士山本さん

山本 理江 やまもと まさえ 先生

管理栄養士・フードコーディネーター。乳幼児健診での食事指導や離乳食~幼児食教室に携わる。食育講演、子育てに関する講演および料理教室なども行っている。


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